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2021年7月31日 (土)

広告コピーシリーズ「日本料理店」日本料理 茂里 船場店

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日本料理 茂里 船場店

関西料理とか京料理とは言うが大阪料理という言葉はあまり聞いたことがない。「これといった特徴はいえまへんが、相手さんに合わせるのがこちらの料理、それでいながら飽きの来ないというか、大阪の味やなあと実感できる独特の世界があります」と女将さんの森公環さんは言う。
そういえば俗に「食い倒れ」とも言うくらいだから、大阪のひとの食に対する関心には並々ならぬものがあるに違いない。その料理を一言で説明する適当な文句がないのは少々残念な気もするが「誰の口にも合わせる」というのは味覚にしろ、料理の腕にしろ相当に自信がなくてはいえないことである。いきおい、「今の日本料理のルーツは大阪にあるのと違いますか?」となる。うーむ、そういわれるとそんな気もしてくるが。
こちらは曾根崎新地の「茂里」が一年半前につくった出店である。
繊維関係の会社がひしめき合う船場のど真ん中、そのオフィス街の新しいビルの地下に出来た百二十坪の店内は、ゆったりとした造りでそれぞれ独立したお座敷で落ち着いて食事が出来る。
いくつかある支店を含めて、すべての板場を指揮しているのが常務で総料理長の廣坂進三さん。五年前に和歌山の料亭から、こちらに請われてやって来た。
献立は一週間ごとに変化を持たせるが、状況次第でとっさにお客さんの好みに合わせることもあるという。
「食べる方も作る方も心にゆとりがあってはじめておいしく食べられるもの、料理には多少の遊び心がないと」と例えば、枇杷の種を六十日もかけて軟らかく煮る(そんなの見たことない)とかにゅうめんの具を麺の下に隠しておいて、食べるあとからあとからどんどん出てくるからびっくりするやら楽しいやら、などとユーモアたっぷりに話してくれる。むろんそれは余興で、もともと「家では出来ないはんなりとした料理」が身上という「なにわの名工」である。

 

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