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2013年10月18日 (金)

『かすべ』の料亭取材コピーがあった。割烹「多か半」(田村町)

この前書いた『かすべ』の記事に関連する写真とコピーが見つかったのでアップしました。古い記事なので、その点はご了承ください。
1995〜6年頃、ヒゲタ醤油『本膳』の取材広告です。

 

割烹「多か半」(田村町)

 

 

 

江戸城外堀にかかっていた橋の一つが幸橋御門で、内幸町の地名はそれに由来する。かつては大藩の大名たちが広大な屋敷を構えていたところだが、いまではむろんのことその面影すら探すのは困難である。ただ、官庁街や日比谷公園などのざっくりとして広い区画割りには他所にないゆったりとした時間の流れを感じることが出来る。お店は三十年前、その一角の大きな建物の中に関西割烹の店としてオープンした。入り口からはカウンターとテーブル席が見えているが、奥にお座敷がいくつかあって会合や宴会も出来る。会社関係のほかに、霞ヶ関が近いこともあって、地方から出張の肩のご利用も多いようである。『地方の特産品などだすと、ここで食べられるとは思わなかったと、とても喜んでくれます』と料理長の奥山孝男さん。写真のかすべ甘露煮もそのひとつ。かすべはエイを乾燥したものだが、故郷山形をはじめ東北地方で特別の日に食べる料理である。戻し方が悪いと台無しになってしまうものらしく、この日のために五日前から氷水につけてやわらかくしていた。ゼラチン質の濃厚でしかも上品な味わいの煮物である。下に敷いてあるのは、干瓢を編んで熱湯をかけながら均等に伸ばして蒸し上げたもので、これも手間のかかった料理である。敷、干瓢畳と達筆の献立が添えられている。『職人にとって技術は自然に身につくが、学問は自分でやらないといけないものと思い、若い人にもそうすすめているという。中には写経をはじめた人もいるほどである。この道に入って四十年以上になるが、その間に培った交友関係は広い。『白衣を着ることで、どんな世界の人とも知りあえるというのは有り難いことです。』仕事への誇りが現れている一言である。

 

 

 

 

 

 

Kasube_4

 

 

 

 

 

ヒゲタ醤油「本膳」

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