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2007年4月24日 (火)

かばんを忘れた。

昨日(4/20)銀行の帰り、駐車場の精算機の上にかばんを置いてそのまま忘れてきてしまった。八重洲の辺りは、地上げにあって歯抜けのようになった小さな土地をコインパークにしているところがいくつもある。銀行の用事が一応うまくいったので気が緩んでいたのか、寝不足で頭がボォーとしていたのか、金を入れてレシートを取り出したまでは覚えているが車に向かうあたりの記憶がない。
気がついたのは新宿三丁目について携帯電話を取り出そうとした時だ。十年以上訪ねた事がなかった会社にアポなしで向かったのだが、何と風景が変っている。ゲッと思ってこれは電話をするしかない。電話はかばんにいれたと思い出した。ない。しまった、かばんを忘れた。
もう、訪ねようとしていた会社の事などどうでもよくなった。新宿通りを半蔵門方面に引き返す。
いろいろな事が頭に浮かんで気が気ではなかった。金目のものは入っていなかったが、実印を入れた袋があった。悪用される恐れがある。これが一番の気掛かりだ。
携帯電話は、なくなれば電話番号がいっさい分からなくなる。「IDO移動電話」以来20年近い情報がはいっている。それに勝手に使われる恐れもある。名刺入れにはもらった名刺の他にメモなどがはいっていた。他に手帳や人にもらったボールペン、印鑑証明のカードなど致命的というものはないがなくなれば不便この上ない。
ひょっとして、そのまま精算機の上においてあるのではないかなどと期待しながら戻ったのが40分後だった。ない。さてどうしよう。とりあえず、交番だ。東京駅八重洲口に見当をつけて向かうと交番はすぐに見つかった。こういう事には慣れていると見えて、なくしたものの心境を思いはかる気持ちが見て取れる。書類に記入しているうちに、どこかへ電話をしていたが、情報が集中するセンターにはまだ届いていないという事だった。
コインパークに電話をして見たら、というのでそれは当てにならないだろうなと思ったが領収証の名前から104番で調べてくれた。同じ名前のものが複数あってどれだか分からない。精算機の傍にかいてあるだろうからもう一度いって見たらいい、というので引き返したがその間に、困った事に気がついた。精算機のどこかに番号はあるのだろうが、それを控えるメモの紙と書くものがない。うろうろしてコンビニを見つけ、馬鹿馬鹿しいと思いながら控えるものを買って精算機の回りを調べると問い合わせの電話番号があった。今度は公衆電話を探す番だ。これがない。八重洲の二丁目から京橋一帯を歩き回ったが、どうせこの線では出てきっこないよと思い込んでいるものだから、雑になる。ない時はないものだ。ビルの中には入る気がしない。とうとう公衆電話はあきらめた。いまは携帯電話がなければ生きていけない事が身にしみて分かった。連絡がくるのは会社か家の固定電話だから戻る事にした。このあたりではいよいよ頭がぼーっとしてたぶん脳の毛細血管が幾本か切れたのではないかと思った。ひる飯時だが食欲などあろうはずもない。
戻ってからすぐに電話をしなかった。どうせダメに決まっていると思ったからだ。用事を済ませてそのフリーダイヤルに電話したのは午後二時頃だっただろうか。若い男が出て、「えっ、ああ」といっていたが「お待ち下さい」といってしばらく受話器から離れたようだ。戻ってきて「かばんは、当駐車場のお客様が銀座一丁目の交番に届けたそうです」出てきた、助かったあ。公衆電話を探していた時にかばんは「銀座一丁目交番」にあったわけか。
そこは、中央通りの高速の下にある石造りの建物である。中は窓がないせいか薄暗かった。若い警官にかばんの忘れ物を取りにきたといったら、奥のほうからかなり年配の警官が出てきて、それなら築地署に回してしまった、なにしろ大きいものだったから、という。心配だったろう、同情しているという表情であったから、何か言葉を探したが出てこなかったので、口をぱくつかせて曖昧に手を上げ、頭を下げて交番をあとにした。
築地署の前は何度も通った事がある。初めて中に入って区役所の窓口みたいなのに驚いた。受付がいて案内してくれる。昔の警察は高飛車でこんなに親切ではなかった。いい事だが、反面官僚化がますます進行している事をうかがわせる。
いまファックスを流そうとしていたところだといって、書類を示された。かばんはすぐに出てきたが中身は徹底的にかき回されている。刃物でもはいっていたら厄介な事になっていそうだった。
はじめてだ、何故こんなことになったのだろう。耄けが来ているな、と思った。Yにいったらろくな事にならないので、言わない事に決めた。しかし、ここに書いたのだから、いつかはバレるな。

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コメント

Yo かったYo かった。Yさんには早めに告白したほうがいいでしょう。

何を隠そう、このわたし、昔、ある自然科学誌の編集で口を糊していた頃、外部での編集会議用に持ち出した1号分の原稿をそっくり、東京の電車の棚に忘れてしまいました。会議がうまくいってやれやれと思ったのがいけない。二度と戻りはしなかったが、写真を含め控えがあったので助かった。同じく、東京で日本円の現金100万円以上を入れたカバンを忘れたが、これは奇跡的に戻ったのでびっくり、thank you!

ボケなどではない(だろう)。心が何かに奪われているときに違いない。落ち着きなく色々なことを考えすぎるからだ。出歩いて仕事をするときは、時間的に3つの仕事しかできないときに欲張って4つしようとするのもよくない。また、一区切りごとにやり残したことはないかと反省するくせをつけるのもいいかもしれない。

わたしも共稼ぎなので、家を出るときに指差し点検、車を出るときにセキュリティー(アラーム)の確認、等々若いときより頻繁にやる。それから、例えば細君と出かけるときは、持ち物の分担は最初から最後まで同じにしている。つまり、それぞれが荷物を2つずつ持ったとして、二人はいつも同じものを2つ持つようにしている。途中でこれをいい加減にすると、どちらかがどこかで忘れる危険性がある。

同じことだが、カバンを持って出かけたら、いつもカバンがあるはずだと意識する。わたしは(というか細君も)カバンが好きで色々ありすぎるが、毎回、帰ったら中味を全部出し、出かけるときのカバンに全部入れ替える。どんなカバンであれ、出かけるときは、<いつも一つのカバンが傍にあるはずだと意識>していれば置き忘れることはない(はずだ)。

ほかにも色んな手立てはあるでしょうが、自分の例を申し上げました。ボケなどではありません。忙しすぎるのでしょう。ともかく、そんな大事なものが戻ってよかったよかった。

MWW

投稿: Dr. Waterman | 2007年4月25日 (水) 13時17分

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投稿: 誕生日プレゼント | 2020年5月 9日 (土) 15時36分

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