2020年1月16日 (木)

劇評「私たちは何もしらない」

タイトルの意味は何か?『私たち』とは誰のことをいっているのだろうか。   「空気を読まない女たちがマジで議論した『青鞜』編集部の日々」とポスターにあるから、世間の「空気」は知っていながら「何も知らない」ふりをして、よりラディカルで過激な議論を巻き起こしたかったセンセーショナルな「私たち」。つまり、「私たち」とは「青鞜」編集部の面々のことなのか。しかし、初号巻頭で「元始、女性は実に太陽であった・・・...

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2019年12月15日 (日)

Twitter:タージマハルの衛兵

昨夜、新国立劇場「タージマハルの傭兵」を見た。 まるで高校生の書いた習作みたいな芝居を見せられて米国人の頭はこんなに単純にできているのかと困惑するばかり。 ムガール帝国時代の史実が背景にあると言っても、任務中におしゃべりする衛兵、一晩で宮殿を作った職工2万人の手首を処理すること、王の暗殺にも何のリアリティも感じられない。ただの子供じみた思いつきではないか。 あれほど世の中が単純に出来てたら苦労...

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2019年12月 7日 (土)

Twitter:「私たちは何もしらない」

昨夜、永井愛 「私たちは何も知らない」(東京芸術劇場)を見た。 平塚らいてうを中心とする編集者たちの「青鞜社」5年間を描く群像劇。 彼女らが雑誌でどんな事を取り上げ議論したか、実生活がどんなだったか、その機微が分かる仕掛けになっている。 宮本研は、このインテリ女性たちをアイドルでも扱うような手つきで書いたが、女が女を描く視点というものは、実に直裁で、或る意味生々しく酷薄でもあった。 最後のらいて...

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2019年10月27日 (日)

Twitter:「会議」(新国立劇場研修所公演)

Twitterの調子がいまいちなので、めんどうだからこっちにアップすることにする。   △   25日夜、新国立劇場研修生公演「会議」(作:別役実)を見た。 別役の不条理劇にしては分かりやすい「不条理」なのだが、役がそれぞれ宙に浮いていてリアリティに欠けるところが、なんともはがゆい。従ってアンサンブルに難ありだった。 問題は、役どころを創造する演技の未熟さにもあるが、最も大きいのは、演出がこ...

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2019年10月12日 (土)

Twitter:「どん底」(新国立劇場)

Twitterにアップしたものの長いバージョン。 劇評は、後で書くつもり。    △   夕べ新国立劇場「どん底」を見た。 シリーズテーマ「ことぜん」てなんだ? 新手の「きことわ」かと思ったが「個と全」だってやがる。 つまり、個人とそれを取り巻く全体。 洒落たねぇ。 その意気に応えたのか、 群像劇を「ことぜん」、つまり個別エピソードと全体に腑分けして、そこんところを峻別して見せたのが五戸真理枝の...

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2019年10月 4日 (金)

劇評「オレステイア」(抜粋)

 前回アップした劇評「オレステイア」は、前置きが長すぎたので、肝心の部分を抜粋して掲載し直します。 △ トロイ戦争、ギリシャ側の総大将アガメムノンは、出陣にあたり、幼い娘イピゲネイヤを勝利の女神に生け贄として捧げるべしとの託宣を受ける。 それから十年の戦いの後、トロイを打ち破り、その人質であり愛人となったカッサンドラをともなって凱旋する。待ち受ける妻クリュタイメストラは、出征中、夫の弟である...

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2019年9月28日 (土)

劇評「アルトゥロ・ウイの興隆」(2005年の再掲)

ドイツ文学者岩淵達治さんの思い出のために  赤く染めた舌をだらりと下げて、息づかいも荒く地べたをかぎ回り、激しく体を震わせる。まるで猟犬が獲物を追いかけるように舞台を縦横に駆けずり、観客はこの見たこともない俳優の身体能力にしばらく圧倒される。これは犬である。何かに憑かれたような恐ろしい動物である。幕が開く前、舞台の両脇にはそれぞれ巨大な牛の頭をかぶった大きな男と蛇の頭の男が立っていて、異様な物語...

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劇評「骨と十字架」

 この劇評は、当初書く予定がなかった。 ところが前の劇評「オレスティア」で、この劇のことに触れたので、それを取りだして、再掲することにしたのである。 というのも、長い文のおしまいの方で少し書いただけなので、そこまで読んでいないひとがいると思ってのことだ。 前にツイッターで書いたことの説明で、作劇のテクニックは優れていても、ただ消費され消えていく作品では意味がないといっている。 △ 野木萌葱の「...

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劇評「オレステイア」

トロイ戦争、ギリシャ側の総大将アガメムノンは、出陣にあたり、幼い娘イピゲネイヤを勝利の女神に生け贄として捧げるべしとの託宣を受ける。 それから十年の戦いの後、トロイを打ち破り、その人質であり愛人となったカッサンドラをともなって凱旋する。待ち受ける妻クリュタイメストラは、出征中、夫の弟であるアイギストスと通じており、我が子イピゲネイヤを殺された恨みを晴らすためカッサンドラもろともアガメムノンを謀殺...

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2019年9月25日 (水)

今晩、ハンバーグにした。

今日は、学生時代の友人からおいしいお肉が届いたので、ハンバーグを作った。 オーブンの時間に気をつけたのでいつもよりふっくらと出来ている。 街のレストランの味に引けを取っていなかったのは、僕の腕と言うより肉の質がよかったからだ。 こんなのが四個も出来た。 付け合わせのインゲンのバターソテーは、姉が近所の直売所で買って送ってくれたもの。 35年前から我が家の食事は、僕が作ってきたが、写真をアップ...

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2019年8月12日 (月)

Twitter:ワイドショーで聞いたこと

 Twitterにアクセスできなくて困っている。   しようが無いからこっちにアップしておこう。   今日ワイドショーで、何を芸術と思うかは内心の問題であり芸術表現の自由は憲法で保証されるべきだ、と聞いた。そこで思考実験をしてみよう。ヒトラーの肖像に礼賛の逆卍を添えた油絵をテルアビブの国立美術館で展示する・・・・・・。そこで表現の自由が制限されるのではないか僕は心配だ。...

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2019年7月15日 (月)

劇評「明日 一九四五年八月八日・長崎」

 この春、かつて「ゆきゆきて神軍」を面白がった娘に「全身小説家」を見せたところ大いに受けたので、気をよくしてたのだが、そのこともあって家人が青年座に予約を入れたものらしい。 この芝居は、2005年8月に紀伊國屋ホールで見ているから実に14年ぶりということになる。演出補として俳優の山本龍二の名が見えるのは、この間に、鈴木完一郎が亡くなって(2009年)おり、かわって山本が指揮をとったからだろう。演...

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2019年7月14日 (日)

Twitter「骨と十字架」

  昨日からTwitterにログインできないので、急遽こちらにアップすることにした。劇評はいま「オレステイア」を書いているからそれが終わってから考えます。とりあえず・・・・・・ △   12日、 新国立劇場「骨と十字架」を見た。 「ホモ・デウス」の時代にテイヤール・シャルダンだと? 人間が神を創造したからといって宗教がこの世から消えるわけでもあるまい。 カソリックが地動説に転じてから久しい。 作...

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2019年4月24日 (水)

取り残されたものたちへ③

民青の呪縛  安彦良和「革命とサブカル」をめぐって   前回は、「革命とサブカル」(安彦良和、言視社、2018年)出版のきっかけになった『回想文集』制作の呼び掛け、『諸兄へ』の内容について検討し、本の批評よりも文集の完成を願って、その構成やレベルあわせなど編集作業のためになればと思って走り書きをした。 その際『諸兄へ』の中で示された安彦良和の心の中に二つの空虚があるらしいと指摘しておいた。 この...

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2019年4月23日 (火)

再掲「ボトルウォーターの輸出が疲弊経済を救う」要約

要約「ボトルウォーターの輸出が疲弊経済を救う」 ―地方再生のマーケティング戦略― 中 村  隆 一 郎   前回は、「革命とサブカル」(安彦良和、言視社、2018年)出版のきっかけになった『回想文集』制作の呼び掛け、『諸兄へ』の内容について検討し、本の批評よりも文集の完成を願って、その構成やレベルあわせなど編集作業のためになればと思って走り書きをした。その際『諸兄へ』の中で示された安彦良和の心...

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