2019年7月15日 (月)

劇評「明日 一九四五年八月八日・長崎」

 この春、かつて「ゆきゆきて神軍」を面白がった娘に「全身小説家」を見せたところ大いに受けたので、気をよくしてたのだが、そのこともあって家人が青年座に予約を入れたものらしい。 この芝居は、2005年8月に紀伊國屋ホールで見ているから実に14年ぶりということになる。演出補として俳優の山本龍二の名が見えるのは、この間に、鈴木完一郎が亡くなって(2009年)おり、かわって山本が指揮をとったからだろう。演...

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2019年7月14日 (日)

Twitter「骨と十字架」

  昨日からTwitterにログインできないので、急遽こちらにアップすることにした。劇評はいま「オレステイア」を書いているからそれが終わってから考えます。とりあえず・・・・・・ △   12日、 新国立劇場「骨と十字架」を見た。 「ホモ・デウス」の時代にテイヤール・シャルダンだと? 人間が神を創造したからといって宗教がこの世から消えるわけでもあるまい。 カソリックが地動説に転じてから久しい。 作...

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2019年4月24日 (水)

取り残されたものたちへ③

民青の呪縛  安彦良和「革命とサブカル」をめぐって   前回は、「革命とサブカル」(安彦良和、言視社、2018年)出版のきっかけになった『回想文集』制作の呼び掛け、『諸兄へ』の内容について検討し、本の批評よりも文集の完成を願って、その構成やレベルあわせなど編集作業のためになればと思って走り書きをした。 その際『諸兄へ』の中で示された安彦良和の心の中に二つの空虚があるらしいと指摘しておいた。 この...

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2019年4月23日 (火)

再掲「ボトルウォーターの輸出が疲弊経済を救う」要約

要約「ボトルウォーターの輸出が疲弊経済を救う」 ―地方再生のマーケティング戦略― 中 村  隆 一 郎   前回は、「革命とサブカル」(安彦良和、言視社、2018年)出版のきっかけになった『回想文集』制作の呼び掛け、『諸兄へ』の内容について検討し、本の批評よりも文集の完成を願って、その構成やレベルあわせなど編集作業のためになればと思って走り書きをした。その際『諸兄へ』の中で示された安彦良和の心...

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2019年1月29日 (火)

// 取り残されたものたちへ ②

安彦良和「革命とサブカル」の空虚 前回は、加藤典洋は「戦後」にとらわれるあまり、絶対平和などというフィクションの世界へ迷い込んで、時代からおおいに取り残されたことをいった。それはこの世代が自分の過去に縛られ、現実の変化と向き合うことをしなかった結果の、いまとなってはなんとも無残な姿であった。 今度取り上げるのは「革命とサブカル」(安彦良和、言視社、2018年)である。 ただし、今回はご...

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2019年1月24日 (木)

// 取り残されたものたちへ ①

加藤典洋「戦後入門」の無残 先日、このブログで「いま、若者たちの間で、団塊の世代は『時代に取り残されたもの』と囁かれている。」その代表例として、加藤典洋がこれまでの自身の集大成ともいうべき著書「戦後入門」(筑摩新書1146、2015年)で、自衛隊を国連に差し出すという提案をしていることをあげ、その時代認識のズレに愕然としたと書いた。 実は、今年(2018年)の七月に見た蓬莱竜太の自伝的...

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2018年12月28日 (金)

劇評「スカイライト」

男を思う女心を歌った演歌は、大概男が書いている。これを女が歌うと、男にとってはたまらなく切なく愛おしく聞こえるものである。 「ああ、俺がしたあんな仕打ちにかかわらず、今でも彼女(あれ)は俺を愛している・・・・・・はず・・・。」 むろん、たいていの女は、たいていの男がそういう単細胞のお調子者だと分かっている。 ただの男の願望と分かっているのに、歌う女はしらんふりして心から恋しいなぞと、よく...

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2018年10月19日 (金)

取り残されたものたちへ 加藤典洋「戦後入門」の無残(準備編)

2011年にこのブログで「『現代文学論争』(小谷野敦)を読んで考えたこと」と題して書いたことに関連して、思うところがあり、今その長くなりそうな稿を準備している。 「現代文学論争」は小谷野敦が集めた文学者による論争を紹介するもので、他人の喧嘩が大好きな僕はただの野次馬のつもりで手にとったものだ。むろん、文学史的に意味深いなんてことはほぼ何にもないものであった。 なかで、「湾岸戦争」に反対する...

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2018年7月 7日 (土)

劇評「ザ・空気 ver.2」

暴力団担当の刑事が、その風貌に於いて鏡をあてたように相手に似てくるということに気づいている人なら、大新聞・大放送局の政治部ベテラン記者の態度風体が保守系政党派閥の親分連中に通ずる空気を醸していることも先刻承知のことだろう。相反するものでありながら、つきあいが濃厚になるとしばしばこのような化学反応が起きるのは人間も究極は物質の一つである以上致し方のないことである。 化学反応には触媒がつきもの...

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2018年6月21日 (木)

ジャーナリストの頓珍漢

前回、AIは人間の能力を超えたものではなく、大量のデータを素早く処理する機械であり、蓄積された「過去」を元にしていると言う意味で、その先に来る未来は本質的にConservative=保守的であると書いた。 そうしたら、メールマガジン「田原総一朗公式サイト」から最近(6/12/18)届いた文の中にタイミング良く次のような記述があった。 囲碁や将棋で人間がAIに負けたことやAIのせいでメガバン...

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«AIの本質はなにか。