2019年1月29日 (火)

// 取り残されたものたちへ ②

安彦良和「革命とサブカル」の空虚 前回は、加藤典洋は「戦後」にとらわれるあまり、絶対平和などというフィクションの世界へ迷い込んで、時代からおおいに取り残されたことをいった。それはこの世代が自分の過去に縛られ、現実の変化と向き合うことをしなかった結果の、いまとなってはなんとも無残な姿であった。 今度取り上げるのは「革命とサブカル」(安彦良和、言視社、2018年)である。 ただし、今回はご...

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2019年1月24日 (木)

// 取り残されたものたちへ ①

加藤典洋「戦後入門」の無残 先日、このブログで「いま、若者たちの間で、団塊の世代は『時代に取り残されたもの』と囁かれている。」その代表例として、加藤典洋がこれまでの自身の集大成ともいうべき著書「戦後入門」(筑摩新書1146、2015年)で、自衛隊を国連に差し出すという提案をしていることをあげ、その時代認識のズレに愕然としたと書いた。 実は、今年(2018年)の七月に見た蓬莱竜太の自伝的...

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2018年12月28日 (金)

劇評「スカイライト」

男を思う女心を歌った演歌は、大概男が書いている。これを女が歌うと、男にとってはたまらなく切なく愛おしく聞こえるものである。 「ああ、俺がしたあんな仕打ちにかかわらず、今でも彼女(あれ)は俺を愛している・・・・・・はず・・・。」 むろん、たいていの女は、たいていの男がそういう単細胞のお調子者だと分かっている。 ただの男の願望と分かっているのに、歌う女はしらんふりして心から恋しいなぞと、よく...

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2018年10月19日 (金)

取り残されたものたちへ 加藤典洋「戦後入門」の無残(準備編)

2011年にこのブログで「『現代文学論争』(小谷野敦)を読んで考えたこと」と題して書いたことに関連して、思うところがあり、今その長くなりそうな稿を準備している。 「現代文学論争」は小谷野敦が集めた文学者による論争を紹介するもので、他人の喧嘩が大好きな僕はただの野次馬のつもりで手にとったものだ。むろん、文学史的に意味深いなんてことはほぼ何にもないものであった。 なかで、「湾岸戦争」に反対する...

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2018年7月 7日 (土)

劇評「ザ・空気 ver.2」

暴力団担当の刑事が、その風貌に於いて鏡をあてたように相手に似てくるということに気づいている人なら、大新聞・大放送局の政治部ベテラン記者の態度風体が保守系政党派閥の親分連中に通ずる空気を醸していることも先刻承知のことだろう。相反するものでありながら、つきあいが濃厚になるとしばしばこのような化学反応が起きるのは人間も究極は物質の一つである以上致し方のないことである。 化学反応には触媒がつきもの...

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2018年6月21日 (木)

ジャーナリストの頓珍漢

前回、AIは人間の能力を超えたものではなく、大量のデータを素早く処理する機械であり、蓄積された「過去」を元にしていると言う意味で、その先に来る未来は本質的にConservative=保守的であると書いた。 そうしたら、メールマガジン「田原総一朗公式サイト」から最近(6/12/18)届いた文の中にタイミング良く次のような記述があった。 囲碁や将棋で人間がAIに負けたことやAIのせいでメガバン...

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2018年6月11日 (月)

AIの本質はなにか。

この間、シンギュラリティ(人工知能が人間の能力を超える時代)など心配するほどのことではないといったことだが。 AIといえば、映画や小説の影響もあって、自分でなにかを感じ、ものを考えているようなイメージでとらえているむきもあるが、実体は厖大なデータを人間が作ったプログラムに従って処理している機械にすぎない。 再び囲碁の話で恐縮だが、昔、後の二十四世本因坊秀芳が最年少タイトル獲得者になった若手の頃...

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2018年3月22日 (木)

AIは、実はIA(Intelligence Amplifier)ではなかろうか?

この間、『一般意思2.0』のことを紹介しようとしたところで、「よく考えると『AI』も実は得体の知れないものではないか?・・・・・・世間が騒ぐ『45年問題』は、スローガンばかりが先走りしていて、本当のところは明るみに出されていない。それは『45年問題』の問題である。」と書いた。 『45年問題』というのは、端的に言えば、2045年にコンピュータの知性が人類を超える時点、「技術的特異点(シンギュラリテ...

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2018年1月 3日 (水)

正月のTVは最悪だ!

暮れに罹った風邪が治らず、不快な正月を過ごしている。 TVの正月特番は、ほぼくだらないので見ないことにしているが、たまたま夜中に起きたら、人をだまし、落とし穴に誘い込んで、落ちたお笑い芸人を笑うというのをやっていた。芸人にはCMの撮影だと嘘を言ってある。何故そんな嘘をつくのかと言えば、通常の番組出演料なら数十万円程度だが、CMとなれば数百万円から上は一千万円台までにもなるから出演者が期待するから...

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2017年12月27日 (水)

デザイナーになったぞ!

竹田青嗣 「欲望論 第二巻『価値の原理論』」に取りかかったとたん、予期せぬブレーキがかかってしまった。 使っていたアドビ社「Illustrator CS3」と「Photoshop CS3」が開かなくなって焦ったことが原因だった。 このソフトは、三十年近く前の、たぶんVersion3.0あたりから使い始めて延々金をかけ更新してきたものだ。いま、アドビ社はソフトのDVDでの売切りをやめ、Webによる期...

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